前回は資本金について説明しました。

今回は、その資本金を誰が出すのか?

つまり、株主について説明します。

資本金を出す人のことを株主といいます。

そして、株主はあなた1人にしてください。

親、兄弟、友達、元の会社の同僚や先輩などと一緒に出資しないでください。

株主は株式会社のオーナーであり、会社に関するあらゆることを決めることができます。

役員を誰にするか、その報酬をいくらにするかも決められます。

株主が複数いる場合は、株主総会で決議を行います。

(1人の時も形式的に決議はします。)

多くの場合は、多数決、つまり過半数で決めます。

会社の合併、事業譲渡、多額の借入、解散などの重要な事項を決める場合は過半数ではダメで「3分の2以上」で決めます。

ということは、もし2人で50%ずつ出資すると、意見が割れた場合、何も決まらないことになります。

また、60:40で出資していると、普通の決議は60を出資している人の意見が反映されますので、40を出資している人の意見は無視されます。

意見が割れた場合は、重要事項が決められなくなります。

こうやって考えていくと、3分の2以上出資していればほとんど全てのことを決めることができ、それ以外の人はいてもいなくてもいいということになります。

すると、「いや、上場してキャピタルゲインを狙うからそんなことはどうでもいい」と思われる方もいるかもしれません。

夢を打ち砕くようで申し訳ないのですが、ハッキリお伝えします。

株式上場などできません。

上場のために何が必要でいくらかかるのか調べてみてください。

私のこれまでの経験から見て、そうしたことを踏まえて具体的なストーリーが見えてきた会社のうち、1%が上場審査まで辿り着けるかどうか、というレベルかなと思います。

もうひとつ。

あなたが50パーセント未満の株主だったとします。

事業がうまくいってもいかなくても、他の株主と意見が分かれた場合、あなたは自分の株式を買い取ってもらうことになります。

多くの会社の場合、株式譲渡には株主総会か取締役会の承認が必要になりますが、それが拒否されると、あなたは裁判所に申し立てをしなければならなくなります。

拒否されなかったとしても、売買代金を振り込んでくれるのが何年も後になるかもしれないし、踏み倒されるかもしれません。

要するに、持株の換金は現実的に保証されないと思った方がよく、スムーズに換金されればラッキーだと思いましょう。

反対にあなたが過半数を持つ株主だった場合、こうしたことの対応をしていかなければなりません。

事業を拡大していく段階で、ますますお金が必要になっているのに、株式の買い取り代金を準備しなければならないわけです。

もちろん、第三者に買い取ってもらうことができるならよいのですが、その第三者に対して事業計画を作成して説明し、お金を準備してもらう必要があります。

どちらの立場であっても、非生産的な時間と労力が必要になります。

だから、当面はあなた1人が株主でいてください!