経営を構成する各要素に分解し、それを論理的に説明する“経営のトリセツ”です。
10年以上の歳月をかけ、600社以上の経営事例をもとに構築されました。
当社では場当たり的にアドバイスをするのではなく、
すべてこの五角錐経営プログラムに則ったアドバイスをしております。
結論
経営は三層構造の3角形と
経営資源の5角形で表せる
三層構造の3角形とは
まず大前提として経営は人によって成り立っていて、
人は自然によって成り立っています。
そして人と自然に関しては変えられないもの(もしくは勝手に変化していくもの)
ですが、経営に関しては変化に対応するために変えなければならないものです。
三層構造3角形の「人」について
ひとこと「人」といっても、「人」の中には
生活/文化/歴史/宗教/習慣/価値観などが含まれます。
経営は人によって成り立っているため、これらの要素を無視した
商品・サービスは売れません。
例えば大手コンビニエンスストアで売っている“おでん”も、関西、中部、
関東ではダシの味が異なります。
よく「こだわりの〜」という商品を目にしますが、「人」が無視された自分よがりの商品になっていることがあります。自社のお客様となる「人」についてよく知り、ブラッシュアップしていくことが大切です。
三層構造3角形の「自然」について
「人」が「自然」によって成り立っている以上、自然から経営の
ヒントを得られることもたくさんあります。
例えば左の写真は大きいサメの下に小さいサメが連なっているのが
見えます。このコバンザメの戦略は大きいサメが取りこぼした餌を獲りにいくことです。
ビジネスの世界では「コバンザメ戦法」と呼ばれており、実際に大手中華料理チェーン店は必ず某ファーストフード店、某牛丼チェーン店の近くに店を出店すると決めているそうです。
そして自然によって成り立っている以上、環境破壊するような経営が続かないのは当たり前ともいえます。
経営資源の5角形とは
経営がうまくいっている時は左の5つの経営資源を時計回りに回していきます。
(人→情報→モノ→カネ→企業風土・・・)
各5つの経営資源の中には下記の項目などが含まれます。
【例】モノが売れず
売上が伸び悩んでいる時の使い方
経営がうまくいっている時は時計回りに回しますが、うまくいかない時は1つ前の項目に戻ります。
よくモノが売れないからといって広告宣伝費にお金をかけてしまう
ケースがありますが、それでは売れないモノがお金をかけて世の中に
広まっていってしまうだけです。
そこで、モノが売れない時は1つ前の情報に戻ります。情報の要素である「お客様の本音情報」や「不安、不満」などのネガティブ情報の中にうまくいくヒントがあります。
某ファミリーレストランの看板メニューであるドリアは今まで味と風味を1000回以上変えているそうです。アンケートでお客様からポジティブな情報ばかり集めて満足していませんか?お客様の本音情報の中には商品を輝かせるチャンスが眠っています。
【例】いい人材が集まらない
人材が定着しない場合の使い方
前述の「うまくいっていない時は1つ前に戻る」をもとに、ヒトに関する課題がある場合は1つ前の企業風土に戻ります。
例えば「ホワイト企業とブラック企業、どちらに勤めたいですか?」という質問をすれば、ほぼ100%の方がホワイト企業と答えるのでは
ないでしょうか。
一方で、働き方がブラックだとみんなが知っているのに就職活動で人気の企業もあるのではないでしょうか。それは「一生いる会社ではないが、この会社に行けば一生困らない営業力が必ず身につく」と認知されているからではないでしょうか。
また、有名一流ホテルや夢の国と呼ばれるような某テーマパークなどは「お客様の幸福を追求する」「お客様に夢と感動を提供する」
といった理念が広く浸透しているからです。
企業風土を明確にすればするほど、自社の価値観に合う人材が自然と集まってくるようになります。